
今回はこのBIKE、SCHWINN、LULA20のボトムブラケット(bottom bracket)を、 現在のカップ&コーン式からシールド型ボトムブラケットへと交換します。 このバイクはシティサイクルなどに良く見られる、カップ&コーン式のボトムブラケット(BB)を採用しています。 カップ&コーン式のBBは、防水性が低いため錆びて老朽化しやすくなっています。 今回、錆びて内部が破損してしまったため、シールド式のボトルブラケットに交換します。 シェル幅が決まっており、この自転車は68mm。日本のママチャリやシティバイクはほぼ68mmとなります。 シェル幅が心配の方はノギスで測りましょう。100円ショップに売っています。

また軸の形もスクエア型とオクタリンク型とありますが、オクタリンク型は特殊な軸です。 スクエア型を選択します。 次は軸長です。この長さも様々あります。今回はキッズバイクですので短めの177.5mmにしました。 軸長を以前の物と合わせたい方はこれもノギスでしっかり計測しましょう。


BBを外す前に、まずクランクアームの外し方です。

クランクキャップを外します。くぼみのところにマイナスドライバーを当てて左に回します。クランク左右とも同様です。

クランクキャップを外すとナットが露出します。これをラチェットで外します。

うちのは14mmでした。
↑こういうのがひとつあると便利だと思います。
ナットが無事に外れたら、次はコッタレスクランクの出番です。


ネジの溝が切られているので、コッタレスクランクの黒い部分をこのようにクランクに嵌め込みます。 これは手で回しても充分嵌めることが出来ます。レンチでも構いません。

次に、写真のようにレンチを両側から挟み込み、コッタレスクランクの銀色の方を締め込んでいきます。 銀色の部分を締め込んでいくことで、クランクが手前に押し出されて外れる仕組みです。

外すことが出来ました。両側を外します。

外すことが出来ました。 いよいよBBを外します。カップ&コーン式BBは左ワン(左側)と右ワン(右側)で形状が異なります。 まず左ワンの外し方から説明していきます。 カップ&コーンBBの左ワンにはロックリングがあります。BBのキャップのような役割を果たしています。

ロックリング外しという専用工具を使って外します。

ロックリングを外す前の写真で恐縮ですが、リングを外した後にいよいよBBを外します。左ワンには出っ張りがあります。 この出っ張りをつまんで緩めなければいけないのですが、突起は非常に浅いです。 滑ってしまうので、どうにかして固定してから回す必要があります。 私は以下のように対処しました。

モンキーレンチで挟んだ後に、ナットやワッシャーでもいいと思うのですが、私は手元にあったメガネレンチ2本を通しました。 通した後に、上から固定するために、クランクを止めていたナットで蓋をする形で挟み込みました。これでモンキーは固定されます。

この状態でレンチを思い切り左に回して緩めて外します。

右ワンは右に回して緩めます。時計回りです。右ワンは出っ張りが無いのですが、輪っかに平らなところがありますね? そこに引っかけて緩めます。これも専用工具があります。

工具代を浮かそうと思い、モンキーレンチでチャレンジしてみましたが、この通り工具をダメにしてしまいました。全くお勧めできません。 ここだけは必ず専用工具をご準備ください。
36mmのヘッドスパナです。輪っかじゃないタイプもありますが、それだと力が足りません。必ずメガネ型にしてください。

このように溝に引っかけて回します。ものすごく力が要ります。

足で踏んでもいいです。思いっきりやってください。回す方向は右です。時計回りです。 これで回ればラッキーです。私は専用工具を使っても回せませんでした。 そこで以下の物を準備しました。こればかりはAmazonでは入手できません。お近くのホームセンターで揃えてください。

ボルト一本(写真は90mmを購入していますが、もっと長いものがお勧めです)、ナット付き各座金×2です。 数百円で揃うセットですが、これが無敵の工具となります。

左ワンを外した後に軸棒も抜き、左側からこのように通します。

右側にはヘッドスパナを通してから、同じく各座金で締めます。この状態でヘッドスパナを全体重で踏み込みます!! この方法ならば絶対に溝を滑らせる事が無いので取り返しがつかないことになりません!! 少しでも危険を感じた時は早めにこの方法で外すようにしましょう!!

外れました。ボロボロです。

外れたこの溝に、購入したシールドタイプのBBを嵌める事になります。

シールド型BBにはLRが分かるように表示されています。まずは手で嵌めこんでいきましょう。


両方嵌めるとこのようになります。

BB外し工具という名前でいろいろ出ていますが、お勧めは写真の物やリンクの物のようにモンキーで掴むところが広いものや、ラチェットが差し込めるものがお勧めです。 この工具を使ってしっかりと締め込んでいきます。 あとは元通り組みなおしていけば完成です!!